研究課題/領域番号 |
23650191
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木下 専 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (30273460)
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研究期間 (年度) |
2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2011年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 分子 / 細胞 / 神経生物学 / 発現プロファイリング / 神経栄養因子 / 神経新生 / DNAマイクロアレイ / 遺伝子改変マウス |
研究概要 |
神経活動依存的な転写亢進がGFPで可視化できるトランスジェニックマウスを用いて運動によって転写活性化する脳領域をマッピングした。GFP陽性神経細胞のクラスターが対照群よりも顕著に多く観察されたのは海馬領域(CA1内側錐体細胞層、歯状回内側)、内嗅皮質、体性感覚野(S1)であった。このうち海馬歯状回の一部のニューロンにおいてBDNFの主要な受容体TrkBのリン酸化が亢進していたため、海馬歯状回を摘出し、質量分析(LC-MS/MS)によってプロテオーム解析を施行した。本研究では発現レベルの群間差が見られた細胞骨格蛋白質、アダプター蛋白質、代謝系酵素など(具体的分子名は論文発表時に開示する)に着目し、イムノブロット、免疫組織学的解析、生化学的解析などを行った。運動ないし神経活動依存性が組織染色レベルで確認できた遺伝子の1つは、遺伝子欠損マウスが公的レポジトリーに寄託されていたため、これを入手して数世代の戻し交配をかけて遺伝学的背景の均一化を図った後にSPFレベルにてコロニーを形成し、必要な遺伝子型の実験群・対照群マウスを必要数確保した。以上、24年5月までに系統的行動解析(空間記憶・運動学習などを含む)を行う準備が完了した(24年7月より実験予定)。さらに次のステップとして、神経変性疾患モデルマウスを用いて当該遺伝子の欠損による影響を評価するため、交配用に神経変性マウス系統を入手した(25年度に実験予定)。
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