研究課題
挑戦的萌芽研究
新規の膜型ユビキチンリガーゼMITOLはミトコンドリアに局在するユニークなユビキチンリガーゼであり、ミトコンドリアにおける機能が注目されている。本研究プロジェクトにおいて、MITOL の生理的基質を探索した結果、微小管関連タンパク質MAP1B-light chain1 (LC1)を同定することに成功した(PNAS 2012)。MITOL が神経細胞において一酸化窒素によってS-ニトロ化されたLC1を特異的に認識し、ユビキチン・プロテアソーム経路を介して分解を促進することにより、LC1 の過剰蓄積によるミトコンドリア機能不全を防御していることを見出し、ミトコンドリアによる新しい酸化ストレスに防御機構の存在を示唆した。さらに、MITOLがmitofusin2 (Mfn2)を介してミトコンドリアと小胞体との接着に関与していることを明らかにした(Mol. Cell 2012)。酸化ストレス反応におけるミトコンドリアと小胞体との情報伝達系の重要性が示唆されており、今後MITOLを介した新たな酸化ストレス防御機構の発見が期待できる
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (27件) (うち招待講演 3件)
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