研究課題
挑戦的萌芽研究
末梢神経の神経軸索の電気伝導効率を増加させ、外的な物理的刺激などから神経軸索を保護する役割をもつ髄鞘(ミエリン)は複層構造を有し、特殊分化したシュワン細胞膜である。シュワン細胞は末梢神経に存在する唯一のグリア細胞であるが、このシュワン細胞に病変をもつ病気は多く知られ、なかでも遺伝性の脱ミエリン病であるシャルコーマリーツース病が有名である。本疾患には特異的治療標的分子や治療薬は知られておらず、その解明は急務であった。本研究において、当該研究者らが以前独自に遺伝子単離した「Dock7とよばれる低分子量GTP結合蛋白質の活性化因子が本疾患の治療標的分子である」可能性を明らかにした。
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