研究課題
挑戦的萌芽研究
有糸分裂キネシンEg5のATPase活性を特異的に阻害する化合物はガン細胞の増殖を抑えることによりアポトーシスを誘導することから、抗がん剤として注目されている。しかし、これらの抗ガン剤は正常細胞のEg5も阻害することから副作用の問題がある。目的の部位で特異的に、必要な時にだけ作用する副作用が少ない抗ガン剤が必要となる。そこで、光スイッチ機構をもつ抗ガン剤・キネシンEg5阻害剤を開発することを試みた。 光制御型Eg5阻害剤のアゾベンゼン誘導体ACTABを合成した。そしてACTABを用いて光可逆的にEg5のATPase活性と微小管の滑り運動を制御することに成功した。
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