研究課題/領域番号 |
23650382
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
野村 良和 筑波大学, 体育系, 教授 (20015902)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
中途終了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2013年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2012年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 被験者 / 人権 / 肖像権 / 同意 / 体育 / スポーツ / 研究倫理 |
研究概要 |
体育・スポーツ科学研究における研究倫理としてこうした研究に協力する被験者の人権がどのような形で保障されているかを明らかにすべく、文献・資料調査ならびに研究目的、研究手法のタイプによる分類・解明を行った。自然科学的な手法と社会科学的な手法との間にある違いについても検討した。その結果、医学・生理学において配慮すべき事項に加え、体育・スポーツ科学研究としての特殊性に対する自覚が本領域における研究倫理を見定める上で肝要であると考えられた。例えば授業研究や子どもの実態調査等の研究の場合、親権者や学校等施設の管理者からの同意や理解を得る必要があり、こうした点への配慮の有無、また、協力者に対する実験・調査結果のフィードバックを行なうかどうかなどは、このような特殊性のメルクマールになりうると考えられる。本領域における研究倫理のガイドライン作成において、留意すべき点の一つである。 協力者による理解には、二つの側面がある。一つは、協力者の人権(安全性、プライバシーなど)であり、もう一つは、体育・スポーツ科学研究に対する理解である。後者のためには、一般の人々に理解できるように研究の意義やねらいなどについての理解を促す必要があり、この点は、体育・スポーツ科学研究の発展の面から無視できないポイントである。ただし、今回明らかとなった上記のポイントは、研究の実際の場面における被験者(協力者)に対する質的調査によってさらに詳細を詳らかにする必要があると考えられる。
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