本研究では旭川市が抱えている雪に関する問題を解決するために,授業開発を行った。その際,行政や地域と連携すること,児童が地域社会の一員として,自分にできることを考えることを授業に取り入れた。 その結果,除雪に関する知識を得,自分の今までの生活を振り返り,除雪作業員へ感謝の気持ちを抱くことができるようになった。また,除雪に関する問題を解決するために,将来大人になったとき,自分たちにできることを考えることができた。具体的には,ほとんどの児童が,自分の家だけではなく,近くの人や高齢者の雪かきを行ったり,除雪のマナーを守ったり,除雪の問題を他に伝える行動をとったりしようという意欲をもつことができた。
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