研究課題/領域番号 |
23650603
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
後藤 明彦 東京医科大学, 医学部, 講師 (00297293)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 急性前骨髄性白血病 / CXCL12 / CXCR4 / 走化性 / all-trans retinoic acid / CXCR7 / phospholipaseC / ATRA |
研究概要 |
急性前骨髄性白血病(APL)の第一選択薬、全トランスレチノイン酸(ATRA)による寛解導入療法における重大な合併症である分化症候群(DS)と寛解導入時に抗がん剤を投与しなければならなくなる最大の要因、血中 APL 細胞増加の病態を解明するためこの研究を行った。ケモカイン CXCL12 が APL 細胞の走化因子であり、ATRA により APL 細胞の CXCL12 に対する走化性が増加した。この走化性の増加度が高い症例ほど分化症候群が発症しやすいこと、抗がん剤の投与を必要とする症例が多いことも明らかになった。この走化性にはフォスフォリパーゼ C の活性化が重要で、関与する情報伝達経路を選択的に抑制することで、DS や血液中の APL 細胞増加を防ぎ、より安全な寛解導入を行うことができるのでないかと期待される。
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