研究課題/領域番号 |
23651186
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム生物学
|
研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
森田 英利 麻布大学, 獣医学部, 教授 (70257294)
|
研究分担者 |
服部 正平 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (70175537)
藤 英博 九州大学, 生体防御医学研究所, その他 (10353468)
|
研究協力者 |
服部 正平 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (70175537)
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2013
|
研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 個体識別 / 腸内細菌叢(腸内フローラ) / UniFrac解析 / オランウータン / 腸内細菌叢 / 人工飼育 |
研究概要 |
野生動物保護や害獣管理には、個体識別が重要である。標識による識別、視覚的特徴による個体識別法があり、生態学や野生動物学分野において一定の成果を上げてきた。しかし、それぞれに問題点や不確定な要素が否めないとの指摘もあり、より確実で簡便な個体識別法が望まれている。本研究は、対象動物を捕獲することなくサンプル採取が可能な糞便に着目し、その糞便中に含まれる腸内細菌叢(フローラ)を用いた新たな個体識別法の開発をめざした。まず、日本の動物園で飼育されている32頭のオランウータンの糞便を、最短でも3か月以上の間隔をあけて各個体3回ずつ採取した。各サンプルから高純度の細菌由来ゲノムを精製し、網羅的16Sリボソーム遺伝子解析(16S解析)を行った。得られたDNA配列情報を用いてUniFrac解析(群集解析)した結果、同じ個体の腸内細菌叢は、32頭中28頭のオランウータンでクラスタリングし、他の個体とは区別できた。すなわち、腸内細菌叢の群集解析によりオランウータン(動物)を個体識別できる有用な結果を得ることができた。また、オランウータンの腸内細菌叢は、ヒト、ジャイアントパンダ、マウスとは異なるクラスターを形成していることも確認された。
|