研究課題/領域番号 |
23651194
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム医科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
青田 聖恵 (浦 聖恵 / 青田 聖恵(浦聖恵)) 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (80289363)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | クロマチン / DNA メチル化 / Dnmt3b / DNAメチル化 / 心臓 / Nkx2-5 / 心臓形成 |
研究概要 |
DNA のメチル化は、哺乳類では発生段階や癌化に伴って、その状態は変化することから、発生・分化や疾病との関連で長年注目されてきた生命現象であるが、未だにゲノム DNA の特定の領域をメチル化する制御機構と、また第二に発生・分化との具体的な繋がりは不明である。私達は "哺乳類の DNA メチル化酵素 Dnmt3bの発現抑制が、正常な器官形成やその機能維持に重要である"と考え、この仮説を心臓形成過程で Cre 組み換え蛋白質遺伝子の作用によって Dnmt3b 遺伝子発現が誘導されるトランスジェニックマウスの解析によって実証することを目指した。Dnmt3b 遺伝子の組織特異的な過剰発現を発現が誘導されるトランスジェニックマウスを Cre/lox システムで作成した。このトランスジェニックマウスを用いて、造血幹細胞のex vivo 分化培養と心臓形成の主要転写因子である Nkx2-5 遺伝子座に Cre 組み換え遺伝子を挿入したノックインマウス Nkx2-5/Cre マウスとの交配を実施して、胎仔期から心臓特異的に Dnmt3b を過剰発現するマウスの作成を試みた。その結果、造血幹細胞の分化・増殖異常を示し、また心臓での発現は Dnmt3b を過剰に発現するマウスが1匹得られたが、体型が小さく虚弱であった。この結果から、予想したように、DNA メチル化酵素の過剰発現が正常な発生・分化を乱している事が示唆される。
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