研究概要 |
本研究を通して、心的内容が意味とどう関係するのかを解明するためには、聞き手が行う語用論的推論の研究から始めのではなく、むしろ話し手が自らがもつ心的表象をどのようにして言語化するのかのプロセスに着目する必要があるということが次第に明らかになった。これは、言葉の意味を、心的表象が言語化される際の規約に求める、新たな意味論の可能性を示唆する。こうした意味論の可能性については、Youichi Matsusaka, “Personal Pronuns”, Tokyo Forum For Analytic Philosophy(於東京大学文学部)、2013)においてその一端を発表した。
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