研究課題
挑戦的萌芽研究
音韻論的言語類型論の領域に「拡張韻」という新しい音韻的単位を導入することによって、南部アフリカのコイサン諸語と東アジア・東南アジアの一部の言語を横断する類型論的言語比較を試みた。これによって、従来は広く認識されていなかった当該言語群間にある構造的な類似性が観察された。この観察から、あらためてコイサン音韻論がもつ世界の言語における独自の特徴を再認識することが可能になった。そのための分析概念装置、①通コイサン子音チャートと②通コイサン音素配列テンプレートを整備した。さらに、今後のコイサン言語学の発達のための調査指針を具体的にコイサン横断的比較音韻論の研究調査票として発表した。
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東京外国語大学論集
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