研究課題
挑戦的萌芽研究
2011年度は,国家や州などを単位として考えられてきた「法域」概念についてその沿革を調査した後,アメリカの議論をベースに同概念の場所的拡大の可能性及び非国家法との関係についての検討を行った。2012年度は,法域概念の質的拡大を主題に,ドイツの議論を参照しながら,レジームの法域としての適格性について分析を行った。これらの検討を経て,場所的拡大は十分に検討に値するが,質的拡大については潜在的な存在は肯定しつつ,レジーム法自体の議論の成熟が必要,との一応の結論を得た。