研究概要 |
裁判員裁判導入前後約10 年間の刑事判決について, テキスト・マイニングによって量刑判断の過程を探るとともに, 裁判〔員〕制度の前提となる, 人の一般的・生活的な法的評価の実体を問うことを企図した。(1)死刑・無期懲役判決間及び裁判官・裁判員裁判判決間で犯行計画, 犯行結果や犯行態様に関する語句の出現確率に差異があること (2)犯行態様から犯行前と犯行後の事情及び被害感情・社会的影響へと至る3 軸が量刑の主要要素であること, (3)判決文もまたテキスト・マイニングの対象たりうることが明らかとなった。
|