研究課題
挑戦的萌芽研究
自営業者である農家の国民年金加入率は,他の地域と比べても高く 9 割を越えている。このことから制度として支給される年金額は満額である。その結果,1990 年には、夫婦で年額 150万円を越える給付額となり,その他からの収益を含めて考えると,高齢者 2 人が暮らすことは他産業よりも容易であり,従って高齢専業の農家が維持されてきたことに公的年金は大いに貢献したといえる。 そして、そのことは、日本農業が直面するはずの地滑り的世代交代を 20~30年遅らせることになったと考えられる。