研究概要 |
ユーモア理解は,ポジティブな情動を高め,人間の高次な認知処理を促進すると考えられる。本研究では主に機能的磁気共鳴画像法を用い,4 コマ漫画の文脈を理解する認知過程において,ユーモアがどの時点でどのように生起するのかを検討した。また行動実験による検討も加え,ユーモアが記憶に及ぼす影響を,ワーキングメモリの側面から検討した。その結果,面白さが認知過程に及ぼす効果が検証され,ユーモア理解には側頭葉と側頭・頭頂結合部,内側前頭部の活動がかかわる知見を得た。また,面白さの強度は,左右両側の小脳に反映されることも分かった。
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