研究概要 |
有界領域における相転移を伴う非圧縮性2相流のLp大域適切性,定常解のLp安定性を数学的に解析した. 2相流体において初期相を有限個の部分で与える. 平衡解は, 0流速, 定圧力, 定温度で, 自由界面の平衡解はすべて等半径の球面となる。球面が1つのときは安定, 2つ以上のときは不安定となる. 解が特異性を生成せず, 自由境界の位相が不変ならば, 解は時間大域的に存在する. さらに, 表面張力が温度に依存し, 過冷却現象を組み込んだ相転移モデルの解析を行ったが, 表面張力が定数で過冷却がない場合と同様の結果が得られた.
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