研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、J-PARCの物質生命科学実験施設(MLF)に建設中のパルス中性子を用いた単結晶回折装置(装置名:SENJU)で高精度磁気構造解析を行い、磁気モーメント分布を可視化することによりd電子軌道を可視化出来るかを調べることである。2011年3月11の地震のため、J-PARCの装置立ち上げは1年以上遅れたが、SENJUを実験可能なレベルまで立ち上げ、本研究目的に必要な高いQ領域まで測定できることを実証した。この値は、原子炉の中性子を用いた回折実験では到達できないQの領域である。また、放射光を用いた超精密構造解析でどこまでd軌道が見えるかにも挑戦した。その結果、Tiのd軌道の可視化に成功した。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (18件) (うち招待講演 1件)
Phys.Rev.B
巻: 84 ページ: 120401-4
10.1088/1742-6596/340/1/012040