研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、電子線の内殻励起非弾性散乱をもちいて種々の強相関電子系物質におけるd電子軌道の配向秩序を解析する新しい手法を開発し、高温超伝導や巨大磁気抵抗効果など種々の興味深い物性を示すマンガン系ペロブスカイト酸化物の電荷・軌道秩序状態におけるd 電子軌道の配向秩序の観察を試みたものである。成果は以下の通りである。(1)Nd0.5Sr0.5MnO3のMn-L殻励起をともなう非弾性散乱図形を取得し、従来報告されてきたCE型だけでなく、CE型と矛盾する非弾性散乱図形が観察された。(2)収束電子回折をもちいた空間群決定を行い、Nd0.5Sr0.5MnO3の空間群がPmnmであると決定した。この空間群決定の結果をもとに配向秩序の新しいモデルを提案した。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件)
Journal of Applied Physics 112
ページ: 113920-113920
顕微鏡
巻: 47 ページ: 228-237
10031144744
Journal of Applied Physics
巻: 112 号: 11 ページ: 113920-113920
10.1063/1.4768728