研究課題/領域番号 |
23655011
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
長澤 裕 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 准教授 (50294161)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2011年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 超高速分光 / フェムト秒レーザー分光 / 縮退四光波混合 / コヒーレント制御 / 核波束運動 / コヒーレント分子振動 / 電荷移動反応 / 電子移動反応 / フェムト秒分光 / 非線形分光 |
研究概要 |
縮退四光波混合(DFWM)測定系の高速化を図るため、高速移動可能な光学遅延ステージとして、ラピッドスキャンを光学系に導入した。このシステムで 500回程度の積算を行うのにかかる時間は約2分程度であり、測定の高速化に成功した。 電子供与性溶媒である N,N-dimethylaniline(DMA)中のオキサジン1(Ox1)の光励起ダイナミクスを超高速 DFWM(パルス幅 13 fs)で観測し、無反応性溶媒の 1-クロロナフタレン(1-CN)と比較した。その結果、1-CN 中では核波束運動による強い振動がピコ秒領域で観測された。これに対し、DMA 中では電荷移動(CT)反応による 100 fs 以内の超高速減衰成分が現れ、振動もすぐに緩和してしまうことがわかった。信号のフーリエ変換スペクトルを 1-CN と比較すると、DMA 中では振動数の変化しているバンドがあり、反応生成物である CT 状態の核波束運動が現れている可能性がある。
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