研究成果の概要 |
近年、人工酵素や分子足場、分子建築などの大規模でありながら緻密な構造の人工分子系を構築することに興味が持たれています。私たちはペプチドや蛋白質の構造にヒントを得た分子建築材料として、1,4-ビス(エチニルチエニル)アレーンや4,7-ジブロモベンゾ[b]チオフェンなどの化合物を開発してきました。これらの化合物は様々な側鎖と幾つかの主軸構造を持つ連結分子系の構築に利用されます。本課題研究では、1-アダマンタンチオールを用いた4,7-ジハロゲノベンゾ[b]チオフェン型ユニットの開発を研究し、それを利用して折り畳み構造を持つ蛋白質にヒントを得たオリゴアレーン型化合物を合成しました。
|