研究課題
挑戦的萌芽研究
カテコラート金属錯体を組み込むことにより安定な芳香族カチオン種を生成することを目的として研究を行った。12パイ系のデヒドロベンゾ[12]アヌレン骨格をもつ白金錯体は非常に安定で、その二電子酸化で得られるジカチオン種も十分に安定であった。8パイ電子系のジベンゾシクロオクタテトラエン骨格をもつカテコラート白金錯体およびそのジカチオン種も同様に安定であった。このように、遷移金属カテコール錯体を用いることで、従来は生成が困難であった芳香族ジカチオン種が比較的容易に生成できることがわかった。しかし、4パイ系のビフェニレン白金錯体は取り扱いが困難であり、本法の適用限界があることがわかった。
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http://www.supra.chem.es.osaka-u.ac.jp/