研究概要 |
疎水性ナノ空間に閉じ込められた水はバルク水とは異なる物性を示すことが明らかにされているが,その一方で特異な分離機能を持つ可能性が指摘されている。この分離機能は,それぞれ疎水界面およびナノ空間における水の構造変化を反映するものであると推測される。本研究では,疎水性ナノ空間における究極の水の構造変化ともいえる気相水への状態変化を利用し,疎水性多孔質粒子を担体として,疎水界面液相水と気液界面液相水および気相空間からなるハイブリッド固定相を創成することに成功した。これにより,従来法にない分離選択性を持つ環境適合型分離分析法を確立した。
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