研究課題/領域番号 |
23655140
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境関連化学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
鶴見 實 弘前大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70111680)
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研究期間 (年度) |
2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2011年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 微量環境物質評価 / スス / 早期融雪 / 越境汚染 / 黒い雪 |
研究概要 |
ススの化学的特徴と降下量を、毎週集められた降雨に対しイオンクロマトグラフによって、そして濾過したススに対して重量天秤によって評価した。我が国に降下するススの量はいままでほとんどわかっていなかった。試料は青森県弘前市で一年間集めた。ススの降下量は、いままで黄砂に対して報告されていた降下量にほぼ相当する量を測定できた。毎週集めた降下物試料中の塩化物イオン濃度と試料中ススの降下量の間に関係が見られ、海から運ばれる海塩の量と大陸から運ばれるススの量が比例している。このことは冬の西寄りの季節風によってススと塩化物イオンの両者が運ばれ、すなわちススが中国大陸から由来していることを示している。この観測結果の考え得る理由についてさらに詳細に議論していかなければならない。ススの降下量と風向きの関係を検証するためには日本海上でスス試料を採取するべきであろう。
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