研究概要 |
本研究は,板材の新しい切断法として,工具を板材の面内方向に移動させるせん断加工である.この加工法と,従来のシャーリングと繰返しせん断を行う加工法を比べて,切断荷重や切口面性状を考察した.実験とともに数値解析を用いて,工具切刃傾斜角, クリアランス,材料などの加工条件が切断荷重や切口面性状に及ぼす影響を検討し,最適な加 工条件を定量的に示した.本加工法のメカニズムを明らかにし,実用化への可能性を検証した. 工具傾斜角を 20°~40°にし,クリアランスを 0mm にすると,良好なせん断面が得られる. 板厚や板の材質が定まれば,せん断力を算出でき,この原理を用いて新たにせん断加工機を創生する時,この研究は指標となる.さらに,加工機を CNC 化することで,板材を様々な形状にせん断加工できることを示した.ゆえに,このせん断加工の実用化の可能性が明らかとなった.
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