研究概要 |
本研究では無線ネットワークにおいて「個」の動作がネットワーク全体の振る舞いに及ぼす影響をモデル化するという独自の解析アプローチを提唱し, ネットワーク構成, 負荷特性, フレームの種類などに依存しない解析式の導出に挑戦した. 研究成果として, 直線状のネットワークのトポロジにおいて, フレーム長, 双方向フローの比, 送信負荷に依存せずスループット, 遅延を解析的に導出できるようになった. さらに自律分散動作する端末がネットワークを構成することにより生じる特別なネットワークダイナミクスをいくつか指摘し, その発生メカニズムを明らかにした上で, 解析的にそれらの現象をモデル化することに成功した.
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