研究課題/領域番号 |
23656325
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大村 達夫 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111248)
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研究分担者 |
佐野 大輔 北海道大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (80550368)
真砂 佳史 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50507895)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ヒトノロウイルス / 培養 / 組織細胞 / ノロウイルス / ウイルス様中空粒子 / 緑色蛍光タンパク質 / ウイルス / 感染症 |
研究概要 |
本プロジェクトでは、組織細胞での培養方法が確立していないヒトノロウイルスについて、組織細胞へのノロウイルスの感染確立を可能とする知見を得ることを試みた。ウイルス粒子の細胞への侵入及び脱殻過程を蛍光顕微鏡で観察する目的で、緑色蛍光タンパク質が付加したノロウイルス様中空粒子を合成することに成功したが、組織細胞への感染操作において観察に足る十分な蛍光量が確保できないことが明らかとなった。そこで、組織細胞へのノロウイルス感染が生じた際の細胞応答に着目し、ウイルス感染を迅速に検出可能な遺伝子マーカーの探索を試みた。テストウイルスとしてはポリオウイルスを用い、INT407細胞へ感染後、12時間後に総RNAを抽出し、DNAマイクロアレイを用いたトランスクリプトーム解析を行った。その結果、高い変動値を示す遺伝子としてカリウムイオンの恒常性に関わるKCNJ4が見出された。この結果は、ポリオウイルスが細胞に感染した際、細胞応答の1つとして細胞内小器官内のカリウムイオン濃度の調整が行われたことを示している。さらに、このKCNJ4遺伝子はウイルス感染以外の影響、例えば重金属の存在等によっては発現量が変動しないことも確かめられた。本研究により、ノロウイルスの細胞感染を迅速に検出するために必要な遺伝子マーカーが同定されたことから、組織細胞によるノロウイルス培養実現に向けて非常に貴重な知見が得られたと言える。
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