研究課題/領域番号 |
23656522
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中野 秀雄 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (00237348)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 生物機能工学 / 微生物 / 分泌生産 / シグナルペプチド / 酵素 / 酵母 / ゲノムライブラリー |
研究概要 |
組換え微生物中の外来タンパク質の分泌レベルは、シグナルペプチド(SP の)と標的タンパク質との組合せに強く依存し、各標的タンパク質に対する SP 配列の最適化は、原核生物と真核生物の両方で、異種発現の分泌タンパク質の生産性を最大化するために重要なステップである。本研究では、宿主ゲノムに由来するシグナルペプチドライブラリーを利用して、容易に標的タンパク質に融合 SP のライブラリーを作ることができる、新規なシグナルペプチド最適化ツール(SPOT)の開発を行った。本手法ではリモートカッター制限酵素と相同組換えを利用することで、通常必要な特定の介在配列を含まずに、ライブラリーを構築することができる。Aspergillus oryzae 由来のβ- ガラクトシダーゼを標的蛋白とし、がSaccharomyces secrevisiae,典型的な真核生物発現宿主からの分泌を検討したところ、比較的少数 SP ライブラリーから、効率よく優れた SP 配列をスクリーニングすることができた。さらに、それぞれの SP を SignalP ソフトウェアで分析した D スコアと、分泌効率の相関を調べたところ、D スコアが極端に低いものの分泌効率は低かった。このことは本ソフトウェアの使用することで、SP ライブラリーの品質を高めることができることをしめしている。本研究で開発した方法は、様々な宿主細胞中のタンパク質のさまざまな目的で使用することができ、タンパク質の異種分泌発現の向上に寄与できる。
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