研究課題
挑戦的萌芽研究
ナイロン薄膜を用いた新規分解活性測定系を開発した。薄膜では、酵素と基質との接触面積が反応中一定となるため、6ナイロン(工業製品)の薄膜が、ナイロン加水分解酵素NylCの濃度に依存した一定の速度で加水分解され、最終的には、全て可溶化することが分かった。さらに、ナイロンダイマーを分解するNylBを併用することで、モノマーへ完全分解可能な条件も見出すことができた。ナイロン微粒子を用いた場合でも、化学的限定分解を組み合わせると、モノマーへの変換収率が90%以上となった。66ナイロンに対する分解活性は6ナイロンの約50%であったが、炭素数の異なるモノマーを共重合させると分解性が向上した。
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