研究課題
挑戦的萌芽研究
白金の回収における溶解プロセスの環境負荷を低減するため、白金とリチウムの複合酸化物を合成して塩酸に溶解する経路を検討した。白金黒と炭酸リチウムを混合し、空気中、600-800℃で焼成することで白金とリチウムの複合酸化物である Li2PtO3 が得られた。得られた Li2PtO3 は塩酸に対して容易に溶解でき、濃度 1-12 M の範囲では塩酸の濃度上昇とともに Pt 溶解率が増加した。 600℃で得た Li2PtO3 を 80℃の濃塩酸に 9 h 溶解したところ、Pt 溶解率はほぼ 100%に達した。Li2PtO3 の溶解挙動を明らかにするため、誘導結合プラズマ発光分光分析法を用いて金属溶解率の時間変化を評価した。溶解初期に得られた結果から、リチウムは白金よりも迅速に溶解することがわかった。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 産業財産権 (2件)
Journal of the Ceramic Society of Japan
巻: 121 号: 1410 ページ: 261-264
10.2109/jcersj2.121.261
130004950792