研究概要 |
核融合プラズマの長時間保持のためにはプラズマ対向壁での粒子制御が鍵であり,適切な壁調整が重要である.特に水素同位体の装置の内壁及び構造材料での挙動を把握し,その動的挙動を予測することが極めて重要課題となっている。以上の課題を明らかにするために本研究では、ダイバータプラズマ模擬試験研究で開発された小型高密度直流プラズマ源とバンデグラフ加速器を用いたイオンビーム解析装置を結合した装置を用いて,これまで不可能であったプラズマ照射環境下および直後の水素リテンション量のその場計測を行い,(1)炭素材中の動的リテンション量の直接計測と水素原子のイオン粒子束依存性,(2)炭素材料中の重水素-軽水素置換のダイナミクス など未解明であったプラズマ-壁相互作用現象の物理機構を明らかにした。
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