研究概要 |
(1) 0. 5N_2+4HI→1. 5I_2+NH_4I(120℃、発熱)の反応は25℃でΔG<0から熱化学的には常温で反応が進行すると考えられる。今回は180℃でオートクレーブで実験を行った。反応液は、吸光度法とイオン電極法の2種類でアンモニウムイオンの評価を行った。NH4+濃度[ mg/L]としてそれぞれ3. 60と3. 96の値が得られた。この値は、転化率として考えた場合、平衡値の15mol%に対して0. 31mol%と低い値であるため、触媒が必要であることが分かった。これにより、アンモニアの生成が確認されたので、各種の触媒の活性評価を行った。Ru、Pt、RhではRuが最も高い活性を示し、Ruを3種類の担体に担持して行った実験では、Al2O3, ZrO2, Ta2O5, SiO2は無触媒と比べ、1. 5~ 2倍程度の転化率が得られAl2O3への担持が最も高い結果が得られた。
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