研究課題
挑戦的萌芽研究
膜内タンパク質限定分解を司る膜内切断プロテアーゼは膜貫通領域に活性中心を持つため、精製と活性の評価が難しく、酵素機能が明らかではない。研究代表者は、膜内切断プロテアーゼのうち、ヒトγセクレターゼ複合体を酵母において再構成し、試験管内でγセクレターゼ活性を測定できる系を世界で初めて開発した。本研究では、この系を用いてγセクレターゼの酵素学的性状、サブユニット構成が活性に及ぼす影響、リン脂質や薬剤による活性の変化など、酵素としての重要な性質を明らかにした。γセクレターゼの機能不全はアルツハイマー病の原因となる。酵母を「生きた試験管」として使った本研究の成果を、認知症の治療に役立てたい。
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