研究課題
挑戦的萌芽研究
記憶・学習中枢である海馬の性差解明を目的とし、雌は性周期毎に解析した。(1)海馬内の性ステロイド濃度には明確な性差があった。海馬の女性ホルモンは、雄が、性周期変動をする雌より高かった。海馬の男性ホルモンも雄の濃度が高かった。しかし、雌で性周期変動をしなかった。(2)性ステロイド合成酵素と受容体のmRNA発現は、驚くべきことに性差も性周期に伴う変動も見られなかった。(3)雌海馬神経スパインは性周期に伴って変動した。スパイン密度の変動はPro→Est↓→D1↑→D2↓→Pro↑のように増大・減少を繰り返し、性差が存在した。雌では海馬内性ステロイドとスパイン密度の変動が一致していた。
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