研究概要 |
私たちは、RNAiスクリーニングにより進化的に保存されたPAF1複合体の構成因子(CTR-9, PAFO-1, LEO-1, CDC-73, RTFO-1)が、線虫表皮形態形成に関与することを見いだした。これらのノックダウン胚では、細胞分化には異常が見られず、むしろ細胞のポジショニングや細胞変形に顕著な異常がみられた。PAF1複合体の構成因子は、表皮細胞を含む多くの細胞で発現していることがわかった。leo-1欠失変異体を用いた、細胞タイプ特異的なレスキュー実験から、PAF1複合体は表皮細胞で発現し、胚発生に必須であることが示された。
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