研究課題/領域番号 |
23658066
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 東北大学 (2012) 山形大学 (2011) |
研究代表者 |
神尾 好是 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 客員研究員 (00109175)
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研究分担者 |
金子 淳 東北大学, 農学研究科, 准教授 (30221188)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | プラズマローゲン / 認知症予防 / 口腔内細菌 / γセクレターゼ / βアミロイド / プラズマローゲンリン脂質 / ヒト認知症予防 / Selenomonas 属細菌 / 酵母ミクロソ-ム画分 / ベータアミロイド / Selenomonas sputigena / ヒト口腔内細菌 / γ-セクレターゼ / 酵母ミクロソーム画分 |
研究概要 |
ヒト認知症防御リン脂質プラズマローゲン(Plasmalogens;以降Pls)が本研究代表者らによりヒト口腔内細菌Selenomonas sputigenaに発見された。我々は、アルツハイマー型認知症(AD)患者脳内でPlsが減少するという知見から、ADの発症に関わるアミロイドβタンパク質(Aβ)を生産する膜酵素γ-セクレターゼ(γS)の活性に、膜のリン脂質組成にPlsの存在が関与を検討した。酵母のミクロソーム膜画分を利用したγSのin vitroアッセイ系を駆使してPlsとγS活性との関係を以下のことを明らかにした。(1)フォスファチジールコリン(PC)はAβ活性を高める。(2)PCとPL型フォスファチジールエタノールアミン(EPls)の混合脂質での再構成実験から、PEの割合が高くなるとγS活性が極めて強く抑制される。以上のことから、我々は、AD患者脳内でγSが存在する膜系のEPPlsの割合が減少したことでγS活性が亢進し、Aβの産生および蓄積が促進された可能性があると結論した。以上の発見は世界で初めてである。
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