研究概要 |
魚類の春季発動(初回成熟)を制御すると考えられる神経ペプチド、キスペプチンの機能を、マサバを用いて解析し、以下の結果を得た。マサバの未成魚を対象にして,合成Kiss1およびKiss2を筋肉内投与し,42日後に取り上げた。その結果,Kiss1投与した雄では精子形成が促進されるとともに,血中ステロイドホルモン(11-KT)量も有意に増加した。一方,Kiss1投与した雌,およびKiss-2投与した雌雄では,顕著な変化は認められなかった。これらの結果より,マサバではKiss1が雄の春機発動を促進していることが明らかとなった。
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