研究課題/領域番号 |
23658259
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松木 直章 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40251417)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 猫 / 糖尿病合併症 / 抗酸化物質 / ハプトグロビン / 糖尿病 / 抗酸化能 |
研究概要 |
糖尿病はヒト、犬、猫のいずれでもよくみられる内分泌・代謝性疾患である。そして猫では、ヒトや犬と比較して白内障、血管障害、神経障害などの糖尿病合併症がきわめて軽微であることもよく知られている。この理由を解明するために、猫の内因性抗酸化物質に着目して以下の研究を遂行した。糖尿病に罹患した猫17頭と、年齡ならびに体重をマッチさせた猫の血漿について、ヒドロキシルラジカル消去能をスピントラップ電子スピン共鳴法(ESR)で測定したところ、糖尿病罹患猫は健康猫と比較して有意に高い消去能を示した。糖尿病症例(n=3)および健康猫(n=3)血漿を透析カラムで分画すると、ヒドロキシルラジカル消去能は分子量10kDa以上の分画に含まれた。血清蛋白電気泳動ならびに質量分析(TOF-MS)によって糖尿病罹患猫で特異的に増加する蛋白質を絞り込んだところ、ハプトグロビンがヒドロキシルラジカル消去能を発揮する候補物質として同定され、糖尿病の猫ではハプトグロビンが抗酸化物質として機能している可能性が示唆された。
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