研究課題
挑戦的萌芽研究
近年、ビタミンK（VK）が核内受容体リガンドとして機能することや、腫瘍細胞の増殖抑制作用が明らかになる等、多彩な生理作用を持つことが示されてきた。本研究では、VKの新しい生理作用解明と医薬開発への応用基盤構築を目的として、新規VK誘導体の創製を行った。特に、VKの側鎖上の代謝的化学変換を想定して、側鎖の酸化誘導体の合成法を検討した。その結果、VKの代謝物とされるK acid I及びK acid IIの合成、側鎖長の異なる種々のVK側鎖酸化体の系統的合成に成功した。合成したVK酸化誘導体について生物活性評価を行った結果、癌細胞増殖に対する抑制効果、抗炎症効果を有する誘導体を見いだした。
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