研究課題
挑戦的萌芽研究
生体内における酸素濃度センサー・PHD2を全身で破壊させたマウスにおいては、対照群と比較して著明な空腹時低血糖が観察されるだけでなく、グルコースの腹腔内投与にても血糖値の上昇が殆ど認められず、全身の細胞においてインスリンへの感受性が亢進しているという結果が得られた。同様に、肝細胞あるいは骨格筋細胞においてのみPHD2を破壊したマウスでも同様の結果が得られた。すなわち、(肝臓や骨格筋において)PHD2を阻害して低酸素応答を活性化するとインスリン感受性の改善が期待出来ることから、生体内の酸素濃度感知機構を標的とした、全く新しい概念の2型糖尿病治療法の開発へのヒントを得ることが出来た。
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Mol Cancer Res
巻: 11(9) ページ: 973-985
Proc Natl Acad Sci U S A
巻: 108 号: 33 ページ: 13379-86
10.1073/pnas.1110104108
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