研究課題/領域番号 |
23659178
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 独立行政法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
荒川 博文 独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (70313088)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 品質管理 / 酸化ストレス / 活性酸素種 / リソソーム / 発がん / p53 / がん抑制 / タンパク質分解 / 酸化タンパク質 |
研究概要 |
本研究によって、ミトコンドリア内リソソームの誘導メカニズムに関するいくつかの重要な知見を得た。第一に、ミトコンドリア内へのリソソームの誘導には、ミトコンドリア外膜タンパク質であるBNIP3 とNIX が極めて重要な役割を果たすことを明らかとした。ミトコンドリア外膜上でのMieap, BNIP3 及びNIX の会合は、ミトコンドリア二重膜に未知の孔を開口した。この 孔は、細胞死の誘導には全く関与していなかった。第二に、アダプタータンパク質である 14-3-3gamma は、Mieap と結合して、ミトコンドリア内へ移動し、ミトコンドリア内における酸化蛋白質の分解に極めて重要な役割を果たしていた。以上の結果から、この現象を可能とするメカニズムは、少なくともミトコンドリア二重膜における孔の開口と、アダプター蛋白質の介在による酸化蛋白質のリソソーム内への取り込みが、重要である可能性が示された。
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