研究課題/領域番号 |
23659347
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
大久保 孝義 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (60344652)
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連携研究者 |
菊谷 昌浩 東北大学, 東北メディカルメガバンク機構, 准教授 (80361111)
目時 弘仁 東北大学, 東北メディカルメガバンク機構, 講師 (20580377)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 妊娠高血圧 / 圧薬 / 市販後調査 / 副作用 / 胎児 / 降圧薬 |
研究概要 |
【背景】妊娠高血圧症候群は妊婦の 5-10%に認められるが、妊娠高血圧症候群に対する降圧薬使用に関しては情報が限られている。【目的】本研究の目的は、レセプトデータを用いて妊婦に対する降圧薬処方状況を評価することである。【方法】本研究は、株式会社日本医療データセンターの保有する2005 年 1 月 1 日から 2011 年 6 月 30 日の間の健康保険組合レセプトデータに基づくものである。レセプトデータに基づいて妊婦を同定し、その妊婦の妊娠期間を、妊娠週数、診療開始日から推定した。妊娠期間中の医薬品処方の情報は医科・調剤レセプトデータより抽出した。全妊婦および妊娠中の高血圧症関連の診断名(ICD-10 中分類:O10-O16)を有する妊婦それぞれにおいて、妊娠期間中の降圧薬処方状況を評価した。【結果】約 90 万名分のレセプトデータより、妊婦 19,282 名(平均年齢30.5±4.7 歳、15.6-49.4 歳)を同定した。妊娠期間に一度でも降圧薬を処方されたことのある妊婦は744 名(0.04%)であった。また、妊娠期間全体、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期に最も多くの妊婦に処方されていた医薬品はそれぞれ、'フロセミド'(328 名)、'メチルドパ'(13 名)、'メチルドパ'(25 名)、'フロセミド'(299 名)であった。また、妊婦 19,282 名のうち、妊娠中の高血圧症関連の診断名(ICD-10 中分類:O10-O16)を付与された妊婦は 1101 名(0.06%)であった。そのうち妊娠期間に一度でも降圧薬を処方されたことのある妊婦は 161 名(14.6%)であった。また、妊娠期間全体、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期に最も多くの妊婦に処方されていた医薬品はそれぞれ、'ニフェジピン'(63 名) 'ヒドララジン'及び'メチルドパ'(各4 名)、'ヒドララジン'(9 名)、'ニフェジピン'(56 名)であった。【結論】本研究の結果、妊娠中の高血圧に関連する診断名を用いるレセプトデータに基づいて、妊婦に対する降圧薬処方状況を評価する場合、妊娠中の高血圧に関連する診断名の有無に関わらず評価の対象とする必要性が示唆された。
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