研究概要 |
検診の効果を評価するための数理モデルを作成し, わが国の最適な乳がん検診方法を検討した。わが国では,開始年齢を 50 歳から 40 歳に早くした場合,検診 1回あたりの死亡減少率は低下し,偽陽性者数は増加した。最適な検診方法を決定するには,最終的に検診の不利益をどう評価するかが重要な役割を果たしていた。次に,女性がんの検診受診行動に関連する背景要因と心理的特性を分析した。検診の受診率向上を図るためには,背景要因や心理的特性を考慮した介入プログラムを検討するとともに,利便性を考慮した受診環境を整備することが重要である。
|