研究概要 |
1)マウスマクロファージの培養系を用いて,リガンド添加によるRAGEシグナルがcAMP 依存性シグナル伝達経路によって抑制されることを明らかにした。 (2)cAMP依存性シグナルは,MMP9を活性化し膜結合型RAGEのシェディングを促進することにより,膜結合型RAGEを減少させ可溶型RAGEを増加させることを明らかにした。 (3)cAMP依存性シグナルがRAGEリガンド-RAGE系シグナルを抑制するメカニズムとして,cAMP依存性シグナルによる膜結合型RAGEのシェディング促進が,シグナル伝達に関わる膜結合型RAGE を減少させる一方,デコイ受容体として働く可溶型RAGE を増加させることが考えられた。
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