研究課題
挑戦的萌芽研究
本邦の腎不全透析患者は30万人で、毎年1万人ずつ増加している。半数が二次性副甲状腺機能亢進症に移行し、骨融解のため骨折、寝たきりの危険に陥る。近年Ca受容体のアゴニスト医薬シナカルセト(レグパラ)が発売され世界的に大量に処方されたことは、この病態の深刻さと患者数の多さを物語っている。応募者らはクロトー分子がPTH分泌に必須であることを発見した。加えて、クロトー分子が認識する糖構造を解明し、これを模倣する化合物を生体に投与したところ、PTH分泌が抑制されることを発見した。以上から、EGおよびデリバティブ化合物はシーズ医薬となる可能性がある。この研究により、今後の医薬開発に貴重なデータを提供する。
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http://www.ibri-kobe.org/laboratory/