研究課題
挑戦的萌芽研究
高比重リポタンパク(HDL)を上昇させる薬剤の開発は心血管イベントの抑制につながると期待される。本研究では、胆汁酸吸着剤として新規に開発されたナノ粒子(4級化ポリアミンナノゲル)によるHDLコレステロールの上昇作用の解析を行った。マウスへのナノゲルの投与により血中HDLレベルが上昇し、この作用は主に肝臓におけるHDL 新生の亢進によることが明らかとなった。動脈硬化モデルマウスであるLDR受容体欠損マウスにナノゲルを投与すると、高脂肪食負荷で誘発される動脈硬化の発症が著明に抑制された。本研究の継続により、HDL上昇薬の開発やHDLの新規代謝経路および創薬の新規標的の発見につながると期待される。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 13件) 学会発表 (10件) 備考 (2件) 産業財産権 (1件)
Am J Physiol Endocrinol Metab
巻: 302(7) ページ: 896-902
Prog Lipid Res
巻: (in press)
巻: 302(7)
J Biol Chem
巻: 286(32) ページ: 27902-14
Arterioscler Thromb Vasc Biol
巻: 31(9) ページ: 1973-9
巻: 286(47) ページ: 40835-46
巻: 31(8) ページ: 1788-95
Arterioscle Thromb Vasc Biol
Lancet
巻: 378(9786) ページ: 147-55
http://www.u-tsukuba-endocrinology.jp/