研究課題/領域番号 |
23659646
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
森本 雄貴 三重大学, 大学院・医学系研究科, リサーチアソシエイト (30586764)
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研究分担者 |
田中 光司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (10345986)
問山 裕二 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00422824)
井上 靖浩 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20324535)
溝口 明 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90181916)
楠 正人 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50192026)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2012年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2011年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 小腸大腸肛門外科学 / 癌臓器特異的転移 / 二光子レーザー顕微鏡 / 大腸癌 / 腫瘍-宿主相互作用 / 臓器特異的転移 |
研究概要 |
本研究では、腫瘍-宿主相互作用からみた癌細胞と間質細胞との相互作用や担癌状態における宿主反応に基づく臓器特異的転移を実体的かつ統合的に解析し、'生きた癌転移巣'に対する転移阻害薬のリアルタイムな反応性を同一マウスにおいて繰り返し観察、評価し、二光子レーザー顕微鏡を用いた'dynamic pathology'による生体内評価法を確立する。肝類洞内の癌細胞は類洞内皮細胞に接着、停止し、癌細胞に胞血小板が付着するtumor cell induced platelet aggregation (TCIPA)が観察された。また、Kupper細胞と思われる細胞に被覆され、あたかも貪食されている様な像も観察された。5-FU、CPT-11投与後の肝転移巣では、癌細胞は断片化、膨化、細胞内空胞が観察できた。また、間質反応としてマウス由来のGFP発現腫瘍血管では内皮細胞障害を示唆する血小板凝集と内皮細胞への付着が観察できた。5-FUが脾臓に移植した癌細胞の肝類洞内皮細胞への接着を抑制するかを検討したところ、5-FU群とcontrol群に差はなかった。脾臓に移植した癌細胞が肝類洞内皮細胞に接着後に5-FUを投与すると、肝類洞内癌細胞数は24h, 48h, 72hの早期ではcontrol群と差は無かったが、4-8 weeks後の肝転移形成能は5-FU群のほうが少なかった。担癌状態が肝転移形成および肝転移増殖能に影響を与えるかどうかを検討するため、皮下移植腫瘍形成後に肝転移モデルを作成した。皮下移植腫瘍の増殖スピードが肝転移形成スピードより速く担癌状態で肝転移形成を評価できるモデルを確立することができなかった。
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