研究課題/領域番号 |
23659678
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中山 若樹 北海道大学, 北海道大学病院, 助教 (40421961)
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研究分担者 |
森脇 拓也 北海道大学, 大学院・医学研究科, 非常勤講 師 (30597464)
寳金 清博 (寶金 清博) 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90229146)
黒田 敏 富山大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10301904)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2012年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 脳血管障害学 / 脳動脈瘤 / 破裂 / 内皮 / 炎症 / 免疫染色 / computed flow dynamics / 走査電子顕微鏡 / 動物モデル / 脳動脈瘤破裂 / フィブリン / 血栓 |
研究概要 |
これまで、臨床例における脳動脈瘤クリッピング術後の動脈瘤組織標本を計54個(破裂例40個、未破裂例14個)が取得できた。破裂瘤に特徴的な病理組織学的所見として、<1>内皮下のフィブリン析出、<2>内膜内へのリンパ球を主体とする炎症細胞の浸潤、<3>内壁表面の層状血栓形成などが見られた。一方で、免疫染色や走査電子顕微鏡による評価では、瘤壁にも機能は低下しながらも内皮細胞は存在しているようだが、破裂部近傍では形態や配列が乱れが顕著であったり、損失していたりすることが示唆された。これらの所見から鑑みると、動脈瘤は、壁せん断応力低下などの力学的要素に影響を受けた内皮障害に端を発し、その修復過程としての内壁の血栓形成あるいは壁内出血そしてそれに対する急激な炎症反応が、やがては壁の崩壊をきたすことで破裂すると推察される。
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