研究課題
挑戦的萌芽研究
淡明細胞型、乳頭状などの一般的な病理組織型をもつ腎細胞癌の分子病態について多くの知見が得られている。一方、若年者に好発する予後不良のXp転座型腎癌の分子病態はいまだ不明な点が多い。本研究は希少であるが若年発症のXp転座型腎癌を多施設より蒐集し、分子病態を解明すると共に、標的分子同定を試みた。280例に対してTFE3抗体を用いて組織切片より免疫染色を行い4.3%の陽性例を見出した。TFE3遺伝子のFISH用プローブを作成、TFE3 split-FISH法を確立し、TFE3陽性例にXp11.2転座があることを確認した。さらにXp11.2転座確定例の臨床情報や様々な分子標的薬の反応性を解析した。
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