研究課題/領域番号 |
23659795
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
丹生 健一 神戸大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20251283)
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研究分担者 |
大月 直樹 神戸大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40343264)
吉田 優 神戸大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (00419475)
米澤 宏一郎 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20533714)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / プロテオソーム / 腫瘍マーカー / 質量分析 / メタボローム解析 / バイオマーカー / 代謝産物 |
研究概要 |
本研究では、頭頸部癌の早期発見や治療効果判定、再発の発見につながる腫瘍マーカー探索を目的とし、頭頸部癌患者の手術前後の血液および腫瘍組織を用いたメタボローム解析を行った。頭頸部癌患者17人の血清と19人の腫瘍組織をメタボローム解析したところ、血清からのメタボローム解析では、112種類の代謝産物を同定することができ、うち9種類は再発患者に特異的であった。一方、腫瘍組織を用いたメタボローム解析では、109種類の代謝産物が同定された。そのうち41種類については、正常組織と比較して腫瘍細胞に優位に増加し、15種類の代謝産物は減少していることが明らかになった。また、口腔癌に限定すると、32種類の代謝物が増加し、7種類が優位に減少していることが明らかになった。これらの結果から、メタボローム解析は、腫瘍マーカー探索に有用な実験方法であること、腫瘍特異的に詳細な差異を見出すことにより、癌種ごとの判断に有効な腫瘍マーカー発見が可能であることを示すことができた。
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