研究課題/領域番号 |
23659928
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
東野 史裕 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (50301891)
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研究分担者 |
進藤 正信 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20162802)
戸塚 靖則 北海道大学, -, 名誉教授 (00109456)
北村 哲也 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (00451451)
安田 元昭 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (90239765)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | アデノウイルス / 腫瘍 / 溶解 / ARE-mRNA |
研究成果の概要 |
本研究では、腫瘍細胞で増殖し、正常細胞ではほとんど増殖しない腫瘍溶解アデノウイルスの開発を試みた。我々は、アデノウイルスの特定のタンパクを欠損したアデノウイルス(AdΔ4)が、がん細胞では増殖でき、正常細胞では増殖できないことを解明した。さらに、AdΔ4はがん細胞で強く細胞死を誘導し、ヌードマウスに作成した腫瘍にも効果を持つことがわかった。これらの結果は、AdΔ4が腫瘍溶解ウイルスとして利用できることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ほぼ全てのがん細胞で安定化されている、AU-rich element(ARE)を持つmRNAの安定化機構を応用して、新しい腫瘍溶解ウイルスの開発を行った。このウイルスは、がん細胞では正常細胞よりも効率よく複製し、それと呼応してがん細胞を効率よく溶解した。また、ヌードマウスに移植した人細胞の腫瘍にも効果を示した。さらに、既存の主要溶解ウイルスと比較した実験を行ったところ、そのウイルスより効率よく複製及び細胞溶解する能力があることが明らかになった。これらの結果は、我々が開発したウイルスが、腫瘍溶解ウイルスとして高い潜在能力を持つことを示している。
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